ドイツの教育事情

今回はドイツの教育事情についてお伝えします。ドイツでの駐在が決まり、家族を連れて連れて、ドイツ生活を送る予定のある方、今後、ドイツへの移住を検討されている方向けに、ドイツの子育て事情も合わせて紹介させて頂きます。

ドイツでは9年間の義務教育の学費は無償で、下記の通りに、①初等教育(=基礎教育)→②中等教育、となっています

.初等教育(基礎教育Grundschule): 6−10歳まで

.中等教育 :10歳で人生の3つの岐路へ

a.     基幹学校(Hauptschule) :職業訓練

b.     実科学校(Realschule):就職・進学

c.     ギムナジウム(Gymnasium): 大学進学望者の8年制

初等教育

基礎教育Grundschule

日本で言う小学校にあたります。ただ、こちらは6歳で入学し4年で卒業し、10歳になると中等教育へ進みます。

この歳ですでに仕事をするのか大学進学をするか決めなければなりません。自分の子供の進路を真剣に考え、ドイツでの就職なのか、日本へ戻るために日本語学校に通わせたい等、この段階で考えるの大切です。

10歳からの人生設計が迫られるドイツでは小さい頃から「仕事」と向き合わなければなりません。

中等教育

基礎教育を終えると次の3つの選択を迫らます。その際に成績が大きく関係し特に大学進学には卒業試験を受け合格する必要があります。

大きく分けると3つあります。 1.基幹学校(Hauptschule) :、2.実科学校(Realschule)、3. ギムナジウム(Gymnasium)。

上記ですがグレード(成績)によって基幹学校、実科学校卒業後大学の進学もできます。文系・理系、大学で先行した分野が大きくキャリアに左右されない日本と比べ大きな違いです。

1.基幹学校(Hauptschule)

職業訓練がメイン。卒業とともに就職します。およそ15歳での就職するため、高卒で仕事するイメージです。ブルーカラー(工場などの肉体労働等)の道に進む人が多いです。

2.実科学校(Realschule

ざっくりといって、大学と職業訓練高の間の立ち位置になります。もともとの由来は生徒に専門的(工場等)・秘書などアドミといった職務につくための準備学校でした。実務のための訓練をしつつ勉強もできます。

3.ギムナジウム(Gymnasium

ギムナジウムが日本の中学と高校を合わせたものになります。8年ほど勉強したあと、高校卒業・大学入学資格試験にあたるAbiturをうけます。合格すると大学進学となります。

日本と比べると優秀な人はどんどん上に登ることができ、就職の幅、給与にも大きく差が出るます。もちろん格差というネガティブな意見もあるため賛否両論です。

日本では10歳で人生が決まってしまい可愛そう、小学生なのに将来を決めないといけないなんて、といった不安の声はありますが、国が違えば、教育制度も異なります。お子さんがのびのびとした人生を送れるように、まず親の立場としては、制度を知る・理解するといったことからスタートされると良いかも知れませんね。

以上、ドイツの教育事情でした。本記事を参考にしてもらえると嬉しいです。

0